【社 殿】
現在の社殿は昭和17年に造営されました。
多額の社殿造営及び参道整備費募金は、戦時中の厳しい状況下のなか、市内氏子をはじめ遠くは国後・択捉からも浄財が寄せられ、氏子各位の真心がこもった社殿となりました。
平成15年、創祀200年記念事業の1つとして、屋根の銅板張替を行いました。
社殿様式 入母屋流造
社殿面積 148,5㎡
【社務所】
御創祀200年の平成18年に新築致しました。
おふだ・お守り・おみくじ・絵馬などの頒布のほか、御朱印、各種祈祷の受付やお問い合わせもこちらになります。
また「神輿殿・お祭り資料館」も併設しており、無料で見学が出来ます。
◎社務所前に駐車場がございます。(約20台駐車可能)
大きな祭事等がある場合は、海側の第2駐車場も開放致します。
◎参拝者用お手洗いを併設しております。(男女別・冬期間閉鎖)
◎社務所内にバリアフリーのお手洗いがございます。
◎開館時間 午前8時30分~午後5時
【神輿殿・お祭り資料館】
平成18年、創祀200年記念事業の1つとして、社務所に併設されました。
館内には現御神輿をはじめ、お祭りの写真パネルやポスターを掲示、またビデオにて迫力あるお祭りの行列の模様をご覧頂けます。
開館時間 午前8時30分~午後5時 入館無料
※社務都合により、開館時間が変更になる場合があります。
【御神輿】
昭和10年に献備された現御神輿は京都に於いて奉製されました。
重量300貫余(奉担棒を付けると約1.5トン)の重厚豪華なもので、根室っ子のお祭りにかける熱意を顕著に示したものと言えます。
当初は街の若い衆が奉担し、後に在郷軍人、入営前の荘丁達が奉担しました。
現在は16団体で構成する「金刀比羅神社みこし会」等により一貫して人力奉担されております。
平成18年、創祀200年記念事業として、全面補修致しました。
「神輿殿・お祭り資料館」に展示しております。どうぞご見学下さい。
【高田屋嘉兵衛銅像】
道東地方及び千島の開拓には多くの人々の心血が注がれました。
なかでも高田屋嘉兵衛は、開拓当初の極めて厳しい時代にその先駆者として航路開拓・産業開発・民生安定に尽くし、また日露両国の修好に尽力しました。
昭和61年、創祀180年記念事業の1つとして、当神社の創祀者でもある翁の銅像を建立してその功績を讃え、更に之を標として、日露修好と北方領土の返還を期しているものであります。
【境内案内図】
社務所前に設置されている、境内案内図です。
「絵図」という珍しさも手伝って参拝者の目を楽しませております。
(平成7年 納主 髙岡喜一様・桂子様)
【正神門】
昭和35年に建てられた正神門です。
寄進された佐々木重太郎様のお名前に因み「佐重門」と名付けられました。
額の揮毫文字は、当時の四国・金刀比羅宮 琴陵光重宮司により書かれたものです。
尚、屋根上にある「横棒」は、積もった雪が一気に滑り落ちないように後から作成したものです。
【神馬像】
昭和51年、創祀170年の記念の年、神門内に氏子総代及宮司にて唐金鋳銅神馬像が献備されました。
御神恩に報い奉るとともに、国の平和と郷土の弥栄を祈念し奉られたものです。
勇ましいその姿は子供達にも人気です。
神馬像 高さ約270cm、富山県高岡市にて奉製。
【行幸記念碑】
昭和11年9月28日、天皇陛下北海道行幸の砌、根室に行幸遊ばされました。
当神社に対し幣帛料を賜り、御親殿後額殿に設けられた展望台から港を御遊覧遊ばされました。
この行幸を記念し、時の北海道長官池田清が揮毫し、額殿前に碑を建立致しました。
【海上遭難者之碑】
昭和29年5月に道東地方を襲った暴風雨により、漁船38艘遭難、犠牲者323名に及ぶ大災害となりました。
翌年、海上遭難者の霊を弔うべく、町民賛助のもと建立された碑です。
【戦友会碑(義勇奉公の碑)】
日清・日露の両戦役に兵士として出征した根室出身の人達が従軍を記念して昭和3年に建立しました。
「義勇奉公」は時の第七師団長渡辺錠太郎が題し、碑文は三浦子覚、書は前田浩によるものです。
碑の裏面には、従軍軍人の名前が刻まれており、中でも故・森田政次郎氏は、昭和45年に亡くなるまで「私はこの仲間の生き残り」と言って、良く碑の清掃をされておりました。
【展望台】
昭和56年、額殿に張り出して展望台が造られました。
(納主 根室漁業協同組合様)
第1展望台と第2展望台があり、遊歩道で連結されております。
根室港や市内、天候が良ければ知床方面も一望できます。
また、ここから望む「本土一早い夕陽」の美しさも格別です。
【龍の画】(画 不仙)
大正15年、寺村太吉様より奉納頂いた画です。
正神門脇に掲示しております。
【揮毫奉納額】
昭和11年、米内光政様(当時の海軍中将。のちに海軍大臣、第37代内閣総理大臣を歴任)より揮毫頂いた奉納額です。
正神門脇に掲示しております。
【吊し飾り雛 】
平成29年春、福島県いわき市在住 十五屋お照様より奉納された、当神社を題材にした創作吊し飾り「金刀比羅つるし飾り」です。
高さ210cmにもおよぶ大作であり、北方領土返還への願いが込められた素晴らしい作品です。
社務所玄関に展示しておりますので、皆様ぜひお立ち寄りいただきご覧下さいませ。
【境内に咲く花たち】
季節ごとに様々な花が神社境内を彩ります。
ここに一部をご紹介致します。
・キバナノアマナ(ユリ科)
見頃:4月下旬~5月
・エゾエンゴサク(ケシ科)
見頃:4月下旬~5月
・チシマザクラ
見頃:5月中旬~下旬
・エゾヤマザクラ
見頃:5月中旬~下旬
・オオバナノエンレイソウ(ユリ科)
見頃:5月~6月
・スズラン
見頃:5月~6月
・クロユリ
見頃:5月~6月
・アジサイ
見頃:7月下旬~8月
【神道少年団が植樹した千島桜】
平成21年、神道青年全国協議会が青少年育成事業のひとつとして「神道少年団」を企画しました。
3月の沖縄県波照間島に続き、7月には19名の子供達が北方領土学習を兼ね来根し、当神社参拝の折に千島地方に自生する千島桜の苗を参道脇に記念植樹しました。
桜前線の終着駅である根室、例年の開花は5月中旬頃です。
北風や吹雪に耐え、まだまだ小さいですが元気に育っております。
【御旅所】 ※所在地・・・緑町1丁目交差点
平成24年、かねてから熱望されていた常設の御旅所が緑町1丁目交差点角に造営されました。
明治33年の例大祭より御巡幸が2日間となり、御旅所は本町に建てられました。
その後、梅ヶ枝町、弥生町等への移転を経て、昭和46年より緑町の市道上に仮設の御旅所を設置しておりました。
この度の造営により、市道通行止め期間の短縮、耐震対策、車イス用スロープの常設等、多くの懸案事項が解消されたことは勿論、今後永きに亘り大神様がおとまりになる清浄な場所が出来ましたことは喜ばしい限りです。
展望台から望む、本土一早い夕陽。(撮影H28年1月)